全学共通教育部門

国内外の先進的教育プロジェクトおよび実践の調査研究等にもとづき、最高水準の教育を目指した全学共通教育のあり方について検討します。主体的学習能力獲得につながる全学共通教育カリキュラムの改善・開発、正課教育における学習達成状況の調査研究に基づく履修指導の充実、授業改善のためのアンケート等による授業の質向上の推進、並びに高学年向け高度教養教育プログラムの企画・立案を行います。

スタッフ

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研究

我々が普段目にする全ての物質は、負の電荷を持つ粒子(電子)と、正の電荷を持つ粒子(電子が抜けた原子)の集合体です。この粒子の集合体を支配している基本法則(シュレディンガー方程式)は単純なもので、実際にたった数行の数式で表せます。しかし、実際の物質は非常に多様な性質(物性)を示します。それらを基本法則から出発して理論的に解き明かすのは大変難しい問題です。その原因は粒子の数がアボガドロ数(23桁の数字!)程度に及び、しかもそれらが複雑に影響を及ぼし合っていることにあります。同じ符号の電荷を持つ粒子同士は避けあうし、異なる符号の電荷を持つ粒子同士は引き合うことは皆さんご存知でしょう。このように,膨大な数の粒子が影響を及ぼしあうと、単純な基本法則からは予測できないような性質が現れることをノーベル物理学賞受賞者の P.W.アンダーソンは "More is different." という言葉で表現しました。私の研究は、まさにこの "More is different." の問題に理論物理学の手法で挑み、正負の電荷を持つ粒子の集合体が示す多様性を解明することを目指すものです。

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研究

科学技術への市民の関与・参加について
研究不正問題・研究公正について
戦後日本の石炭産業について

担当授業

共通教育: 現代社会を読み解く―科学技術と社会(現代教養)、震災の知・復興の知(先端教養)、Discovery Seminar(基礎セミナー)、ビブリオバトル入門(基礎セミナー)、池島プロジェクト(基礎セミナー)、飯舘村環境放射線研修(基礎セミナー)

専門教育: 科学史・科学論講義(文学部)、現代哲学演習(文学部)、哲学講義:西洋哲学通史(文学部)、現代思想文化学修士論文作成演習(文学部)、現代思想文化学博士論文作成演習(文学部)、医学倫理・研究ガバナンス特論A(医学部)

メッセージ

大学の面白いところは、教員・学生関係なく対等に議論できることだと思っています。気軽に話しかけてもらえると嬉しいです。

(写真はネタです)

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研究

組ひも群を道具にして3次元多様体や曲面の写像類群を研究しています. 特に, 曲面の擬アノソフ写像の多様性, 複雑さを調べています. 低次元力学系の周期解の分類や, かき混ぜ(ミキシング)の問題にも取り組んでいます.

担当授業

共通教育: 線形代数学, 解析学, 学問への扉, など

専門教育: 幾何学序論, 線形代数学続論, など

メッセージ

数学の魅力を(専門家とは限らない)多くの人に伝えたいと思っています. 学生の皆さんと数学の楽しさを共有したいです.

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研究

私の研究テーマは、広い意味でのデータサイエンスの基礎理論になります。データからよりよい推測(推定・検定・予測)を行う方法論を目指し、統計モデルと呼ばれる、数学的なモデルの性質について研究を進めています。統計モデルは、数学的にはリーマン多様体もしくはアファイン多様体とみなすことができ、平面や曲面のように「形」をもっています。この「形」の性質をよく理解することで、データからよりよい推測を行うことが可能になります。また、共同研究では、最先端の量子コンピュータの実験で使えるような統計手法も理論的に検討しています。

詳しく知りたい方は、ベイズ統計、客観事前分布(無情報事前分布)、情報幾何、量子計算機、量子系の統計推測といったキーワードで調べてみてください。

担当授業

共通教育: 統計学C-II, データ科学による課題解決入門

専門教育: 数学B (基礎工学部)

メッセージ

今や世界の最も貴重な資源は石油ではなくデータであるといわれています。皆さんが普段使っているスマホでも色々なデータが集められています。そして、これらの分析と利活用が多くの分野で重要な課題にもなっています。

一方で、大学教育では、どうでしょうか。教育の質の改善、あるいは、教育環境の改善のために適切なデータをとることができているでしょうか。既にあるデータ、昔から継続的に集めているデータは、注目している対象の断面でしかありません。円柱に上から光を当ててできる影は円ですが、もっと複雑な形をしていても落とした影は円に見えてしまうことがあります。この場合、両者を同じとするのは、かなり偏った見方(バイアス)です。同じように、既に収集されているデータ(集めやすい、数値化しやすい)の利活用のみを考えてしまうと、やはりバイアスが入ってくるでしょう。

だからこそ、私は、データサイエンスの研究に従事する者として、これからの大阪大学の教育のあり方と、どのようなデータを集めるべきか、両方を考えて実践していきたいと思います。ご期待ください。

連絡先

ftanaka.celas@マーク以降はosaka-u.ac.jp(すべて半角)

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研究

  • 光合成反応中心のエネルギー変換機構
  • 光合成反応中心にリンクする電子伝達経路
  • 生物学的水素生産の分子基盤
  • 光合成色素の合成経路

担当授業

共通教育: 生物学序論、基礎生物学実験、学問への扉

専門教育: 生物科学B、演習A、演習B、演習C、生物学実験

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マラソンのライバルは,あのノーベル賞の山中伸弥先生です(ご本人は知る由もありませんが・・)。

直接対決の日を楽しみに,日々練習に励み,毎年京都マラソンに応募するも当たったことがありません。

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研究

私の専門分野はグローバル・ヘルスと呼ばれる、パブリック・ヘルス(公衆衛生学)とインターナショナル・ヘルス(国際保健学)という二つの学問分野から派生した比較的新しい学術領域です。

グローバルヘルスは、医療に国境がなくなったグローバル化の一つの形態で、国内外に共通する地球規模の保健医療課題を、様々なセクター(産官学民)が共に解決していきます。

人の生死に関わることについて、様々な分野の人たちが協働して課題解決に取り組む。これだけでも十分に面白くチャレンジングですが、昨今では、COVID-19や気候変動の影響もあり、ワンヘルスやプラネタリーヘルスといった概念も融合され、今は、まさにビヨンド・グローバル・ヘルスの時代といえます。

私はこのグローバル・ヘルスという分野の中でも、国際保健外交や国際保健政策、国際保健人材、グローバル・ヘルス関連ビジネス、ヘルス・プロモーションといったことを主に研究・実践しています。

メッセージ

私たちが今、生きている現代社会は、大変不確実です。直面したことのないことに対して初めて取り組むとき、誰しもが躊躇したり、困難に直面するものですが、それは逆に誰も経験していないことに対して最初に取り組むチャンスであり、その過程において、変化に対応する力を養っていくことが出来ます。

しかしながら、不確実な環境の中から価値ある何かを生み出していくためには、何事・何人に対しても扉を開き、不確実性を楽しむ心を養っていく必要があります。

全学教育推進機構の様々な活動を通じて、これからの時代を生き抜くために不可欠であろう、不確実性を楽しむ心を、皆さんと共に養っていけたらと思います。

連絡先

kanamori.sayako.celas@マーク以降はosaka-u.ac.jp(すべて半角)

研究者総覧 研究室ホームページ(理学研究科 生物科学専攻 理論生物学研究室)

研究

自然界には様々な花がありますが、花弁の数に注目すると、3や5など特定の数のみが多くみられます。花弁の数が7枚の花は、サクラソウ科のツマトリソウや園芸品種を除き、ほとんど見られません。花弁の数は、どのような発生過程によって安定に決まるのでしょうか。また、花弁の数はどのような過程を経て進化してきたのでしょうか。これらの問いに答えるため、イチリンソウ属(Anemone)などキンポウゲ科植物の形態観察と数理モデルを用いて研究しています。

担当授業(2022年度)

共通教育: 現代生命科学の基礎(基盤教養【自然】)、生物学を考える(基盤教養【自然】)、Discovery Seminar(学問への扉)

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研究

多細胞生物が1つの細胞から複雑な構造や機能を生み出していく発生の仕組みや環境変化に応答するプロセスに興味をもち、線虫を用いて研究を進めています。主に神経細胞や生殖細胞で起こる生命現象を対象とし、遺伝学に細胞生物学、分子生物学、生化学を組み合わせ、個体レベル、細胞レベル、分子レベルで生命の謎を解明したいと考えています。

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