臓器移植の諸相(梅下 浩司)
この授業では、世界の臓器移植に対する考えや状況を学び、移植手術の日本事情の特殊性を知ります。教員自身の経験からリアルな内容を学べる「臓器移植の諸相」の授業の様子をレポートします。
基礎情報
教員の準備・工夫
授業の内容と進行
担当の学生1名が発表を行った後、質問、討論、コメントおよび教員による補足説明、解説が行われます。
配布資料
発表者のスライドをプリントにしたもの。
教員の工夫
学生の自主性が重んじられており、自らテーマを決め、発表することになっています。教員は、学生がとんでもない方向に行っている際に方向修正を行ったり、学生側があまり積極的でないときに意見を述べたり、問題提起をする役割を担っているそうです。
教員が自身の専門(肝臓移植)の経験を踏まえて話していたので、リアルで興味深い内容となっていました。
学生の行動
事前課題(予習課題)
発表内容に関する事項を、インターネットや雑誌および書籍、論文を用いて調べる。発表スライドを作成する。
学生の様子
パワーポイントを使用し、自主的に指示棒を探し、発表に役立てていました。手持ち資料も自ら用意していました。時間管理やメディアリテラシーに不十分な点が見られ、教員からの注意がありました。聴衆の学生たちは熱心に聞いてはいる様子でしたが、自ら積極的な質疑や討論を行う姿勢には至っていませんでした。そういった際には、教員から学生に問題提起をしたり、「どう思いますか」といった質問を行うことで、学生の意見が深まっていました。学生の反応が薄い時には、補足的に講義形式のような解説も行われました。臓器移植への関心はあるらしく、改正法のポイントをすらすら言える学生もいました。