裁判員裁判を考える(水谷 規男)

裁判員裁判はすべての人が関わる可能性のある制度です。この授業では、裁判員裁判とはどのような仕組みなのか、なぜ裁判員裁判をするのか、自分が裁判員になったらどうすればよいか、など、市民の常識として知らなければならないことを学びます。同時に、与えられたトピックに関する情報を調べて、まとめて、発表することで、自分なりの考えをまとめる力をつけます。また、発表へのフィードバックを通して、自分の意見と他人の意見の違いを知るとともに、思考を深めていきます。

「裁判員裁判を考える」の授業に潜入して体験した内容を、レポートします。

基礎情報

出席人数(取材当日)
24
授業形式
プレゼンテーション
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テーマの例
裁判員裁判の現状について。他国の制度との違いを分析し、賛成と反対の意見を述べる。
シラバス

教員の準備・工夫

授業の内容と進行

今回は、各グループが与えられたテーマについて調べてきたことを発表する形式でした。学生の発表後、プレゼンテーションに対するコメントが述べられました。授業の最後には次回の予定が説明されました。次回はビデオ視聴をするとのことで、様々な形式をとっているようです。

配布資料

発表者のスライドをプリントにしたもの。

教員の工夫

模擬法廷室という空間を生かし、制度を実感させることに重点が置かれています。例えば、「誘導尋問はだめ」と言う前に、何が誘導尋問なのかを理解する必要があります。そのため、授業の後半で「尋問」の練習が行われます。実際に行うことで、何が誘導尋問に当たるのか知ることができます。

学生の行動

事前課題(予習課題)

発表準備(発表の仕方に指定なし)。発表スライドを作成する。

学生の様子

模擬法廷に入った時点で、裁判の雰囲気が感じられました。5~6限に及ぶ授業にも関わらず、全員が発表に集中していて、居眠りやスマートフォンをいじる学生は見られませんでした。学生はみな、しっかりとプレゼンの準備をしてきているようでした。ある学生グループがプレゼンテーション中にクイズを出し、それに対する積極的なリアクションがみられました。クイズをきっかけに雰囲気が活発になったと感じました。

 グループ発表の回だったこともあり、教員よりも学生が主体となっていて、みんな楽しそうでした。それぞれのグループの発表後に教員からのフィードバックがありました。教員が改めて内容をまとめたり、発表の仕方やPPTとハンドアウトの活用についての提案があったりと、とても参考になるフィードバックでした。