21世紀の難問を総合的に考える(三宅 淳)

高校までとは異なり、大学の中での学び、あるいは社会に出た後の活動では、答えのない問題に直面することが多々あります。答えのない問題にはどのように対処すればよいのでしょうか。難しい問題を考える方法や、自らアプローチしていく姿勢を学ぶ授業です。

「21世紀の難問を総合的に考える」の授業の様子をレポートします。

基礎情報

出席人数(取材当日)
17
授業形式
講義 プレゼンテーション
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テーマの例
世界のエネルギー問題について
シラバス

教員の準備・工夫

授業の内容と進行

まず、1グループ3名の学生が、事前に用意した40分程度のプレゼンテーションを行います。その後、教員が学生に対する質問を交えながら、プレゼンテーションの内容についての補足や解説を行います。

配布資料

必要に応じて、プレゼン担当の学生が用意。

教員の工夫

なるべく全体的に広い視野で問題を考えられるよう、学生にバイアスを持たせないように注意されています。時には学生たちが予想しないような、「アートと社会の関係」といったテーマも設定されています。

ゼミ形式で、自ら調べ考えたことを発表できる機会になっており、学校では教えないことを主体的に学べるようになっています。プレゼンテーションはグループで行なわれます。各グループに2回ずつプレゼンテーションを行う機会があります。発表の仕方はグループごとに自由です。

 知識ではなく、概念を理解することが重視されています。教員がプレゼン担当者以外の学生たちにも質問をすることで、全ての学生が主体的に関われるよう配慮されていました。プレゼン内容に対する補足や解説は非常に詳しく、驚くような内容も多かったです。

学生の行動

事前課題(予習課題)

プレゼン担当グループはプレゼンの準備、発表者以外は特になし。

学生の様子

学生のプレゼンが始まると、他の学生も真面目に聞いていました。プレゼンの後半では集中力が切れてるような学生もいましたが、先生の解説に入ると、集中力が上がったように感じられました。教員は、学生一人一人に質問をしたり、意見を求めたりしながら、テーマについて解説をしていました。教員の解説に笑いが起こることもありました。

 教員による質問および指摘は非常に鋭く、かつ細かい点まで及んでおり、常に学生に問いかける(考えさせる)教育的なものばかりでした。教員がリードして活発な議論を起こしており、自ら手を挙げて意見を述べる積極的な学生も複数いました。