平成25年度 共通教育新任教員研修のお知らせ

日時
平成25年3月19日(火)13:00~16:30
Ⅰ部:13:00~14:25 共通教育科目担当にあたってのガイダンス・講義のテクニック講座
Ⅱ部:14:30~16:30 共通教育ワークショップ(学外公開)
場所
全学教育推進機構
ステューデント・コモンズ 総合棟Ⅰ(旧教育研究棟Ⅰ)2階 セミナー室1
主催
全学教育推進機構
協賛
関西地区FD連絡協議会

このイベントは終了しました。報告はこちら

第Ⅰ部:共通教育科目担当にあたってのガイダンス・講義のテクニック講座
13:00~13:05大阪大学共通教育の概要
江川温 全学教育推進機構長
13:05~13:10教育学習支援の概要
竹村治雄 全学教育推進機構 教育学習支援部門長
13:10~13:20共通教育教員ガイダンス
~授業担当教員マニュアルを使って~
13:20~13:25質疑応答
13:25~14:05授業テクニック基礎編1
~講義をするにあたって~
14:05~14:25授業テクニック基礎編2
~CLE利用方法~
(休憩)
第Ⅱ部:共通教育ワークショップ(学外公開※)
14:30~16:30「対話型授業とは何か」 講師:平田オリザ CSCD 教授
学生参加型、双方向型の授業の導入が叫ばれて久しい。しかし、実際の運用には様々な障壁がある。今回の講座では、実際にワークショップを体験する中で、授業展開に役立つスキルを紹介していく。また講演では、「コミュニケーションデザイン」という新しい視点を踏まえて、単なる双方向型授業を超えた「対話型」の本質について解説する。

開催報告

平成25年3月19日(火)、豊中キャンパスのステューデント・コモンズ(総合棟Ⅰ)2階・セミナー室Ⅰにおいて、「平成25共通教育新任教員研修」(全学教育推進機構主催)を開催した。この新任教員研修は、2013年度に初めて共通教育の授業・実験を担当する常勤あるいは非常勤教員を対象として実施した。今回の対象者は100名で、その内61名(出席率61%,専任教員56名、非常勤講師5名)が出席し、機構教員等は7名が参加した。

研修の第I部では、まず江川温全学教育推進機構長が、「大阪大学共通教育の概要」について説明した。続いて、竹村治雄教育学習支援部門長が「教育学習支援の概要」について説明した。次に山口和也教授 (全学教育推進機構)が授業担当教員マニュアルを使って「共通教育教員ガイダンス」を行い、共通教育科目を担当する際に必要となる実践的な情報について説明した。受講者から授業担当に関する質問を受け付け、全学教育推進機構教員および教務係から個々の質問に対して回答した。その後、「授業テクニック基礎編1~講義をするにあたって~」「授業テクニック基礎編2~CLE利用方法~」について、服部憲児准教授(全学教育推進機構)と堀一成准教授(全学教育推進機構)が講演した。基礎編1(服部担当)では、学習の主体は学生にあること、学生の主体的な学習のためには双方向型の授業を展開する必要があること、およびその実践例について説明を行った。学生との円滑なコミュニケーションが重要であり、そのための方法を紹介した。基礎編2(堀担当)では、教育システムWebCTの後継であるCLEがどのようなものであるのか、またCLEを使うことによってどのような教育が可能であるのかについて紹介した。

研修後アンケート(59名,回答率96.7%)では、「参考になった」と回答があったのが「ガイダンス」で93.2%(55名)、「授業テクニック基礎編1」で91.5%(54名)、「授業テクニック基礎編2」で84.7%(50名)と全般的に好評であった。また、「CLEを使ってみたいと思われますか」という質問に対して79.7%(47名)もの教員が「はい」と回答され、大変興味を持っていることがわかった。

第Ⅱ部では、コミュニケーションデザインセンターの平田オリザ教授に、「対話型授業とは何か」をテーマsinnin_2013_2.pngにして、2時間のワークショップを実践していただいた。この第Ⅱ部は、関西地区FD連絡協議会の「FD共同実施WG初任者研修」にも位置づけされた企画で、21名の他大学参加者を含めた43名(阪大の参加者22名)が参加した。学生が要求されているコミュニケーション能力とは何を意味するのかについて説明があり、学生とのコミュニケーションをとるための簡単なゲームやロールプレイを全員が体験した。その後、教育においてコミュケーション授業を導入する際の注意すべき点などについての説明があった。質疑応答時間には多数質問がなされ、参加した各自が応用できる多様なヒントを得ることができる内容であった。

研修後のアンケート結果からも、参加者全員が「参考になった」と回答し、非常に有益なワークショップとなった。

本研修の一部はビデオ録画し、OCWを通じて欠席者に視聴可能としている。