英語でダンス!! 健康・スポーツ教育科目 飯野裕子先生

健康・スポーツ教育科目 授業紹介(令和4年7月)

健康・スポーツ教育科目では、令和4年度のスポーツ実習Aでダンスの授業を開講しました。この授業の最大の特徴はなんと、開講言語が英語です。担当の飯野裕子先生にお話をうかがいました。

飯野裕子先生プロフィール

関西学院大学卒業後、企業勤務を経てアメリカへ。ニューヨークの大学でエクササイズについて学び、NSCAの資格を取得後、Personal Trainer、Exercise Coachなどをへて帰国。大阪大学インターナショナルカレッジ(Global 30クラス)教員、令和4年度より健康・スポーツ教育科目担当。

―― まず授業の概要についてお聞かせください。

飯野先生 初心者向けに誰でもできる内容を実施しています。流れとしては、私が示した内容をグループに分かれて自分たちで考えて練習してもらっています。私自身はチアリーダー部に所属していたので、いろいろなジャンル、ジャズや、ヒップホップ、ラインダンス、そのほか様々なダンスを組み合わせて、振り付けをやっています。

―― 受講している学生の皆さんに授業の感想を尋ねたところ、「とにかく楽しい!」という言葉が圧倒的に多く聞かれました。楽しさを意識して授業をされていますか。

飯野先生 学生の皆さんにとっては、ダンスの授業は、先生が手本を示し自分たちがそれを真似る、それも厳しくルールにのっとって行う、というイメージだったようです。そのような授業にならないよう、みんなで楽しむ雰囲気作りをしています。

 

―― 英語なのでノリがよい、テンションが高まる、という声も多く出されました。

飯野先生 声かけなどの単語が短いので歯切れがよく、テンションを高めやすい面があります。また敬語がないので、気負わず親近感を持ってやりとりができます。英語を使うことで学生と教員の距離感が近くなっていると思います。海外で授業を受けているような、開放的な気分で受けてくれればいいなと思っています。

―― 健康・スポーツ教育科目の授業なのに英語の勉強になる、リスニング力がついた、英語の表現が学べる、等の感想が寄せられました。

飯野先生 座学や英語のテストに出てくるような英語ではなく、日常生活で使うようなフレーズや単語を使うようにしています。阪大生は単語をたくさん知っているので、この単語はこんな時に使うよ、みたいな実際の使い方を示してあげています。

―― 学生にとってはありがたいですね。
英語での説明の後、日本語での説明も加えてくれることで、学生は安心して受講できているようです。

飯野先生 はじめは英語の比率をかなり多くしていましたが、ん?はてな?みたいな学生さんが結構多かったので、英語で説明して日本語を加える、その逆などで日本語と英語とで同時に説明すると、みんなああ、こういうことか、こういう風に表現するんだ、というのを同時に学んでくれている実感がありました。

―― 日本語でも説明してくれるのでありがたい、という感想が多かったです。

飯野先生 私も英語のバリエーションがそんなに多いわけではないですが、同じフレーズや同じ聴き方を繰り返していると、学生も、あ、先生またこれ言っているな、これはこういう意味だなってわかってくれている、そういう進歩が実感としてありますね。

―― グループでの活動を重視しているということですが。

飯野先生 新しい振り付けははじめに全員で一斉に覚えてもらい、そのあと、少人数のグループに分かれます。その方が、学生同士でわからないところを尋ねあったり、発言しやすいようです。

―― 授業の目的としての、健康づくりについてはいかがでしょうか。

飯野先生 学生のみんなは勉強で机に向かう時間が多いので、からだを動かし汗を流してもらう、ダンスでからだのいろいろな部分や関節を伸ばしてもらい、健康に近づくことも目的としています。

―― 施設面ですが、授業場所が暑い!の声が出されました。

飯野先生 風がありしのぎやすい日もありますが、やはり暑い日はエアコンがほしいですね。要望します。

―― 先生ご自身にとって発見のようなものはありますか。

飯野先生 自身の経験から言いますと、ダンスをやっていると徐々に競争心が芽生えてきます。他人に負けたくない、自分が目立ちたい、といった深みにはまります。でも、ダンスってみんなと協力して踊ることがとっても楽しいことなんだよ、ということを強調して、学生さんにも理解してもらっています。私自身も教えながら、その重要性を再確認しています。

―― その他には何か。

飯野先生 あとは、アクティブラーニングの考えを基本に、学んでいる学生さん主体に授業をすすめることを考えています。私としてはフリを教える、雰囲気づくりをしているだけで、あとは学生の皆さんが主体となって作り上げていく、それにより誰一人取り残さず、みんなが協力して意見を出し合って、真剣に汗をかいて取り組んでいく、そのような授業を目指しています。

―― ありがとうございました。

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