基礎セミナー合同成果報告会

平成24 年7月27 日(金)5限目にセミナー室Ⅱ(ステューデントコモンズ2階)において、基礎セミナーの合同成果報告会を試行的に実施しました。今回参加した基礎セミナーは「ピア・サポート入門」( 担当教員:松原崇・太刀掛俊之)と「大学の教育経営学」(担当教員:服部憲児)でした。報告会には、受講生16 名(各8名)、担当教員3名、ゲストコメンテーター1名、オブザーバー(院生)1名の21 名が出席しました。

最初に「ピア・サポート入門」の報告が行われました。この基礎セミナーでは、ボランティアしたい人と必要な人を繋ぐ仕組みを作ることを念頭に、他大学のピアサポート実践について実地調査を行ったり、自ら考案したイベントを実施したことなど、精力的に活動したことが報告されました。また、ボランティアしてみたい学生、何かしてみたい学生のために、阪大にも「ボランティアセンター」の設置が必要であること、そのための準備を行う予定であること、このセミナーを通じて人と人とを繋げることの意義を実感したことなどが述べられました。
 次いで「大学の教育経営学」の報告が行われました。こちらの基礎セミナーでは、ゴールデンウィークを境とする意欲低下を防止するために、授業開始前の期間(GAP WEEK )に様々な新入生サポートを行うことが提案されました。人間関係の構築と大学への適応という2つの側面から検討を行い、生活サポート(既存の活動も組み込んだ大学紹介など)と学習サポート(大学での学びへの転換など)のプランが提示されました。

最後に、ゲストコメンテーター(全学教育推進機構中村征樹准教授)から、様々なアイディアが出されて興味深かったとのコメントと、各報告への質問と今後活動を実現していく上でのアドバイスをいただきました。

これまで数多くの基礎セミナーで学生の学習意欲を刺激する参加型の授業が展開されてきました。しかしながら、その活動報告の場は限られており、成果の蓄積も十分には行われていなかったと思います。今回、試行的に合同発表会を実施したが、これによって受講生に目標ができ、熱心に取り組まれたというのが担当教員の共通する実感です。今後もより多くの基礎セミナーに呼びかけ、この取り組みを発展させていきたいと考えています。

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