「学問への扉」開設記念 イベント WEEK 報告

平成30年11月11日(日)〜15日(木)は、平成31年度から必修科目となる「学問への扉」開設記念イベントWEEKとして、シンポジウムFD研修座談会が行われました。

シンポジウム 初年次教育の再構築 -新しい形の高大接続と大学初年次教育を考える-

11月11日(日)基礎工学国際棟で開催されたシンポジウムには登壇者を除いて49名が参加しました。まず、佐藤宏介機構長(大阪大学副学長)より「学問への扉」の概要が説明された後、同様の科目を先行して開設している東京大学の増田建大学院総合文化研究科教授、大阪府立大学の高橋哲也教育推進本部長(大阪府立大学副学長)から、それぞれの大学における科目設置の趣旨、経緯、現状などの報告がありました。ついで、スーパー・サイエンス・ハイスクール事業を推進されてきた柴浩司大阪府立懐風館高等学校校長(元大阪府立大手前高等学校校長)から、今後すべての生徒が課題研究を行うことになる高等学校教育の現状と「接続」というリレーゾーンの重要性について、また、スーパー・グローバル・ハイスクールとして高い評価を受けている京都府立鳥羽高等学校の田中誠樹進路指導部長から、同校での課題研究の現状と高校、大学、企業、地域が協働する仕組みの構築についてのお話がありました。

その後行われた前半の登壇者によるパネルディスカッションでは、フロアーからの質問に答える形で、初年次ゼミナールの具体的な運営方法、高校生・大学生の実態についての認識など、興味深い議論が展開され、大阪大学・他大学・高等学校の関係者をはじめ一般の方にも及ぶ参加者から、大変興味深い講演と有意義なパネルディスカッションであったとのご意見も頂戴しました。

当日資料

大阪大学新設科目「学問への扉」について
  佐藤宏介(大阪大学 副学長 全学教育推進機構長)

東京大学初年次ゼミナールの概要
  増田 建(東京大学 大学院総合文化研究科 教授)

大阪府立大学初年次ゼミナールの概要
  高橋哲也(大阪府立大学 副学長 教育推進本部長)

「高大連携から高大接続へ」~質の高い学びに向けて~
  柴 浩司(大阪府立懐風館高等学校 校長)

高等学校から見た大学初年次教育への期待
  田中誠樹(京都府立鳥羽高等学校 進路指導部長)

FD研修

11月13日(火)に豊中キャンパス、14日(水)に吹田キャンパスで開催されたFD研修には、それぞれ40名、75名が参加しました。まず、佐藤機構長による「学問への扉」の開設趣旨説明の後、佐藤浩章全学教育推進機構教育学習支援部准教授による「授業設計と授業運営」のお話がありました。授業目的、授業目標の設定や評価について、参加者間のディスカッションの時間もとりながら進行し、最後には、「知のファシリテーター」としての参加のポイントや学生の役割分担などの授業運営のティップスの話もありました。今後も授業担当者にとって有益な情報提供を継続する予定です。

学問への扉ビデオリンクバナー
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座談会 学生時代に開けた扉

11月15日(木)サイエンス・スタジオAで開催された座談会では、中村征樹全学教育推進機構准教授を進行役とし、佐藤宏介機構長、水谷規男高等司法研究科教授、川畑貴裕理学研究科教授、竹村景子言語文化研究科教授が、それぞれ、学問の面白さに気付いたきっかけ、これまでしてきた授業、「学問への扉」でやってみたいことを語りました。佐藤機構長、水谷教授による「学問への扉」のねらいの説明、今後入学する学生も含めた阪大生へのメッセージから、この新設科目に対する熱い思いが伝わってきました。

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